最近よく耳にする “ソーシャルビジネス” や “社会起業家” といった言葉。
一般的なビジネスや起業家とはなにが違うのでしょうか。
ソーシャルビジネスの定義や事業内容、抱える課題などを簡単にご紹介していきます。

ソーシャルビジネスとは?
⚫️ ソーシャルビジネスの定義
日本では、経済産業省が以下の3つの定義を示しています。
1)社会性
現在解決が求められる社会的課題に取り組むことを事業活動のミッションとすること。
2)事業性
ミッションをビジネスの形に表し、継続的に事業活動を進めていくこと。
3)革新性
新しい社会的商品・サービスや、それを提供するための仕組みを開発したり、活用したりすること。また、その活動が社会に広がることを通じて、新しい社会的価値を創出すること。
「社会問題の解決」を事業目的とし、一時的ではなく継続的に事業をおこない、社会に対して新しい価値をうみだすことで、ソーシャルビジネスと定義されるようです。
⚫️ 社会起業家とは?
社会起業家とは、社会問題の解決につながる事業活動をおこなう起業家のことで、「social(社会)」と「entrepreneur(起業家)」を合わせて、ソーシャルアントレプレナーと呼ばれたりします。
⚫️ ソーシャルビジネスと一般的なビジネスとの違い
一般的なビジネスとの違いは、事業目的が社会問題の解決かどうかです。一般的なビジネスの場合、利益を生み出して事業を継続・発展させていくことが目的ですが、ソーシャルビジネスは「社会問題の解決」を最大の目的としています。
社会問題といっても国内外さまざまな問題がありますが、少子高齢化対策や地域活性化につながるビジネスには政府や自治体も注目しており、起業に際して補助金や支援金といったサポートをしてくれる自治体もあります。
具体的な業種や事業内容は?
ソーシャルビジネスのジャンルは多岐に渡り、日本国内に限らず海外の問題解決に取り組むケースもあります。東日本大震災以降は復興支援や防災などへの取り組みが増加し、SDGsが話題となっている今さらなる注目を集めています。
●社会問題の一例
暮らしの中で直面する問題から、海外で深刻化している問題など、さまざまな社会問題が存在します。
少子高齢化 動物保護 商店街や観光地の活性化 経済問題 教育問題 伝統文化の継承 地球温暖化 環境問題 気候変動 貧困問題 ゴミ問題
●社会起業家になる人の例
ソーシャルビジネスで起業する人は、
子育てを終え、自分の経験をもとに子育てに悩む人を助けたい。
定年退職し、これまでに培ったスキルや人脈で社会貢献したい。
など、自分のもっている経験やスキルを「〇〇のために活かしたい」という想いが起業の動機になっているケースが多くあります。また、社会問題の当事者であった人が、自らその問題を解決しようと立ち上がり起業に至るケースもあります。
ソーシャルビジネスがかかえる課題
社会問題を解決しつつ事業を展開していく。やりがいと利益を同時に生み出せる魅力的なビジネスではありますが、実際には課題も存在します。
⚫️ “社会貢献” と “ビジネス” のバランスが難しい
社会問題の解決ばかりに注力してしまうと事業としての利益増が難しくなり、かといって利益を得ることを目的にしてしまうと、ソーシャルビジネスではなくなってしまいます。寄付などの外部からの資金に頼らず、利益をあげながらその利益で課題解決に取り組んでいかなければなりません。
事業のターゲット層が経済的に裕福でなく中々利益増に繋がりにくい、という事業ケースもソーシャルビジネスでは多くみられます。
⚫️”社会問題を解決する力” と “ビジネススキル” のどちらも必要
社会起業家を目指す方は、「社会問題を解決したい!」という志と、自身の経験や知識をもとにした”社会問題を解決する力” を活かし、問題解決へと取り組みます。
しかし、ソーシャルビジネスがボランティアにならないためには、事業として利益を生み出すことが必要です。そしてそのためには “ビジネススキル” も必要になってきます。
“社会問題を解決する力” と “ビジネススキル” の両方を持ち合わせることが、ソーシャルビジネスの継続につながります。
もし起業目的の中に「社会問題の解決」という要素が含まれていたら、事業内容を深める中で「ソーシャルビジネスとして起業する」という選択肢もみえてくるかもしれません。
起業の目的を掲げ、それに向かって事業を継続・発展させていくことは、容易なことではありませんが、利益をあげつつ、その利益で社会問題を解決し誰かの役に立つことで「やりがい」や「達成感」が感じられたら、それはさらなる事業展開へのモチベーションや跳躍力を与えてくれるのではないでしょうか。

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